事例紹介[お客様の声] CASE STUDY

きっかけは、中学入試のプレテストの
改善と先生方の負担軽減

桃山学院中学高等学校

2017/03

2017年度の中学・高校の入学試験の採点業務にデジタル採点システム「YouMark」をご導入いただきました。
入試業務改善の中心であり、「YouMark」の導入検討、実際の導入方法の決定、入試当日の採点業務運営でも中心として携わっておられた田中智晴先生に、「YouMark」導入の経緯、導入後の効果、今後の課題についてお話を伺いました。

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きっかけは、中学入試のプレテストの改善と先生方の負担軽減

まずは、佑人社・「YouMark」を知ったきっかけを教えて下さい。

田中先生 佑人社さんとの出会いのきっかけは、中学入試の「プレテスト」の採点依頼の打診でした。11月に実施するこの「プレテスト」は、同時に保護者向けの入試説明会を中学・高校と開催しており、人手が足りなくなります。また、プレテストは受験生やご父兄に学校をアピールする良い機会でもありますので、個人成績票を良いものにしたいという思いがありました。以前は大問得点だけの情報でしたが、昨年から小問の正誤を分析した成績票に変更しました。ただ、採点結果の入力作業が大変でした。このようにサービスを向上させると負担がかかると感じており、採点を外注してはどうかと考えて、インターネットで業者を検索したのがきっかけです。そこで佑人社さんにお電話して、「YouMark」をご紹介いただきました。

デジタル採点は意外と手間がかかると思っていた

ご連絡頂いた際に、弊社での採点の請け負いも可能だが、貴校内でデジタル採点をしてみてはどうかとご提案しました。その段階ではデジタル採点にどんな印象を持っておられましたか?

田中先生 デジタル採点の存在は知っていましたが、手間がかかるのではないかというイメージを持っていました。問題の形式が制限されるとか、解答用紙の体裁が決まっているとか、そんな印象を持っていましたが、佑人社さんの話を聞き、また「YouMark」の紹介動画を見て、「高校入試でデジタル採点を行うのは効果がありそうだな」と思って、情報を集め始めました

トライアルで運用したプレテストで採点時間が大幅に短縮!

まずはプレテストで試しに「YouMark」を使って頂くことになりましたが、実際使ってみての感想はどうでしたか?

田中先生 とにかく採点が圧倒的に速かったです。これまでのメンバーで人数を増やさずに行いましたが、全体の採点時間がおよそ3分の1に短縮されました。国語の論述問題の採点が遅かったという課題もありましたが、これはデジタル採点とは関係のないところで改善が必要なものでした(後日の入試本番では改善されたとのこと)。このプレテストでの導入で、多くの先生方からも「とにかく速い」との声をもらい、トントン拍子で採用を決定しました。採用にあたって、同様のサービスを行っている会社に、いくつか電話しましたが、解答用紙に制限があるなど、融通が利かない感じがして、佑人社さんの「YouMark」の採用を決定しました

深夜までかかっていた高校入試の採点が夕方には完了

実際の入試本番での採点はどんな様子でしたか?

田中先生 本番でもとにかく採点は圧倒的に速かったです。中学入試も高校入試も採点時間は同じように3分の1で終わりましたね。中学入試はそもそも当日夕方の合格発表ですので、厳しいスケジュールでの採点作業、合否判定の会議という日程でしたが、会議までにかなり余裕を持って採点を終えられました。高校入試は例年22時頃まで採点作業を行っていましたが、夕方にはすべての採点を終えて、先生方はみんな早く帰宅できるようになりました。非常に効果が大きかったです。これまで、高校入試当日は夜遅くまで採点してヘトヘトになって帰るという先生方にとっては特別な日でしたが、今年は「普通の業務だな」という声をたくさん聞きました。いつもの普通の日と変わりがないという印象を持ったようです。

労働環境の改善と人件費カットを実現できた

採点が早く終わったことで、学校としてはどんなメリットがでましたか?

田中先生 採点に携わった先生方の多くは入試翌日も会議や合格通知の発送など、様々な業務があります。まずは先生方一人ひとりの負担を減らすことができたのは大きいですね。それほどお金をかけずに時間短縮をすることが出来たという実感があります。採点を終えてからの入力作業や、入力結果の読み合わせといった作業が完全になくなったことも大きなメリットでした。また、学校としては、夜遅くまで多くの先生方が採点に携わっていた状況を考えると、人件費の削減というメリットもありました。私自身はこれまでも校内で様々な業務改善を行ってきましたが、先生方の雑務への負担を減らし、本来の業務に時間を割いて欲しいという気持ちでやってきました。まあ、私自身が楽をしたい、効率化したいという思いも強いですけどね。

小問の正答率がすぐに出せるというのは教科の担当者に大きなメリット

採点が早く終わったのが一番のメリットだと思いますが、それ以外にデジタル採点を導入したメリットはありましたか?

田中先生 採点が終わった直後に小問の正答率のデータが欲しいと言われ、各教科の責任者に渡しました。入試結果の分析、今後の入試問題の作成にも大いに活かせる情報だと感じています。また、複数人で採点を行い、その採点結果が不一致だったときにそれを改めて確認する仕組みは、採点ミスが起こりにくいという安心感がありました。これも大きなメリットだと感じています。心配していた、国語の論述問題の採点もトラブルなく終わりました。担当する先生方がその問題に専念できること、採点作業を設問ごとに分業できるのも全体の効率を考えたときに効果的だと感じました。紙での採点では実現できなかったポイントですね。

YouMarkがさらにバージョンアップして、普段使いが出来るとベスト

逆に、「YouMark」を使ってみて、運用にご苦労されたポイント、今後の課題などあれば教えて下さい。

田中先生 「YouMark」の設定や管理は5~6人の入試関連業務のグループで担当しました。当初は設定に戸惑うところがありましたが、最後は完全にマスターしていましたね。来年度の入試では、佑人社さんのフォローなしに運用出来ると確信しました。特に、採点業務の振り分けが難しく、当初はマニュアルとにらめっこして、佑人社さんに聞きながら行いました。この部分は機能改善ができるといいなと思っています。先生方の中には普段の定期テストや、実力テストで使いたいという声もありますが、このあたりの機能改善が進み、設定がしやすくなれば、可能だなと思っています(※)。現状では、「YouMark」を利用して採点するのは、学年全体600人が受験するテストの時に限るかもしれません。今後の「YouMark」のバージョンアップに期待したいですね。

(※)その後、定期テストでもYouMarkを導入いただきました。 2019年度夏からは、定期テストの採点をYouMark Personalに移行。入試はYouMark、定期テストや実力テストなどはYouMark Personalと様々なテストの採点にご利用いただいています。

実際に入試当日の採点業務に携わった、保健体育科教諭の松村諭先生にもお話を伺いました。

保健体育科の教員はグループになって、様々な教科の採点をお手伝いしました。最初デジタル採点を行うと聞いたときは、よく分からず少し不安な気持ちでしたが、操作方法も分かりやすく、すぐに手採点より圧倒的に速いという実感を得ました。特に記号問題など客観問題のスピードは圧倒的で、楽しみながら、でも絶対にミスはしないという気持ちで半ば競い合いながら採点を行った印象があります。誰が間違えたのかがすぐにわかるので緊張感を持ちながら、不一致確認で自分の名前が出ないように気をつけて作業しました。進捗がグラフで出ているのも、ゴールが見えている感覚があり、高いモチベーションで作業が続けられました。最後、すべての採点が終わったときは、先生同士でも「こんなに早く終わるのか!」とお互い驚いていましたし、最後の瞬間はみんなが進捗を把握していたこともあり、先生方から拍手が起こりましたね。普段の定期テストの採点でも使いたいとみんなが声を揃えていましたね。

桃山学院中学高等学校

桃山学院中学高等学校

大阪市阿倍野区昭和町にある中高一貫教育の私立中学校・高等学校。 キリスト教の自由と愛の精神をモットーにしており、自由な校風が特長の進学校である。

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