事例紹介[お客様の声] CASE STUDY

部活動がさかんな大規模校の悩みも「デジタル返却」でスマートに解決

花咲徳栄高等学校

2026/05

2024年にデジタル採点システム「YouMark Personal」を導入いただきました。ご導入にあたっては、教育ICT サービス「Classi」と連携することが可能である点も決め手になりました。システムの導入を進めていただいた高橋晃一教頭(数学科)と、白土典嵩先生(数学科)、関山達之先生(数学科)の3名に、YouMark Personalを導入した効果と、今後への期待についてお話を伺いました。

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大規模校ならではの採点の大変さを「スマートな」採点で改善

2024 年からYouMark Personalを導入いただいております。デジタル採点の導入を考えるようになったきっかけを教えてください。

高橋教頭
根本にあるのは教員の働き方改革です。本校は非常に大規模校で、普通科だけで2コース6クラスあります。定期考査の種類も多く、一人の先生が2種類・3種類の考査を採点するのは当たり前という状況でした。デジタル採点であればこのあたりが改善できると思いました。

学校全体として、ICT化を進めようとする動きがあったのでしょうか?

高橋教頭 ありました。コロナ禍で多くの学校がオンライン授業ができなくて苦労する中でも、本校は早期に対応してきました。新しいものを導入するときには苦労はしますが、抵抗なく、スクラムを組んで新しいことに取り組める学校だと考えています。

今回のYouMark Personal導入のきっかけの一つに、Classiの採択もあったと伺っております。Classi を採択したときのご状況を教えていただけますか?

高橋教頭  本校では部活動に加入する生徒が多くいることもあり、Classiの短い学習動画が非常に効果的だと考え、導入を検討していました。その中で、Classi がYouMark Personal というデジタル採点システムと連携できるということを知り、それではデジタル採点もやってみよう、と。

導入にあたって懸念はありましたか?

高橋教頭 考査の種類が多いので、設定などを含め、一人で多くの考査を抱えている教員が対応できるのかという不安は正直ありました。

白土先生 デジタルに慣れていない教員がいるのは懸念でしたが、そこに関しては、佑人社さんに相談をしたところ様々なご提案をいただいて、助かった部分も大きかったです。

導入にあたって、 Classi と佑人社で貴校を訪問し、研修会を実施しました。内容や先生方の反応はいかがでしたか?

関山先生 教員が100 人以上いるので、研修会の際に教えられる教員を少しでも増やそうということで、事前に少人数でのオンライン研修会を実施していただきました。その後実際に来校いただいて、佑人社さんと、本校の教員が同じように採点の画面を操作するという形で、研修会を実施していただきました。

高橋教頭 研修会の反応は非常に良かったです。本校の特徴としてアクティブラーニングで主体的に学ぼうという授業形態をとっているので、その考え方が生徒だけではなく教職員にも広まっています。
最初の研修を受けて分からなくても、お互いに聞き合いながらやってみようという雰囲気がありますね。20 代から70 代まで、幅広い年齢層の先生が在籍しているので。教え合いが自然にできやすい環境だと思っています。

白土先生 研修会は話を聞きながら手元での作業も並行する形で進み、慣れない人にとってはペースが早かったところもあったのですが、研修会中に撮影させてもらった動画を校内で共有したり、マニュアルを見たりしながら、分からなければ一緒に確認して習得を進めてきました。

実際に導入されてからの効果を伺いたいと思います。採点自体はどのように変わりましたか?

高橋教頭 従来のやり方は、紙をドーンと積んで、ひたすら採点するスタイルでした。それがデジタル採点を導入してからは、机上が非常に整理されてコンパクトになりました。劇的に改革されたように思います。時間が短くなった、採点の正確さが上がった、というのはもちろんですが、自分の心の中も整理された感じがします。採点をしている職員の表情も変わりましたよね。正直、6クラスも7クラスも一人で採点するのは本当に大変で、悲壮感が漂うような状態でした。僕は管理職なので周りを見渡しているんですけど、今では全員ゆとりを持って採点していますね。残業時間が減り、働き方改革も進みました。

部活動がさかんな分、先生方の放課後の時間確保が難しいという課題もあったかと思います。デジタル採点の導入による部活動への関わり方や学校全体の雰囲気に変化はありましたか?

高橋教頭 デジタル採点だと、採点にかかる時間が短いので、採点を始めるタイミングに余裕があるんですよね。だから、部活動を優先する先生は優先して、􄼱間時間で採点をするということができるようになりました。部活動指導にも十分時間を割けるように変わったと思います。

関山先生 試験の後、放課後に職員室に残っている先生が少なくなりましたね。昔だったら採点に追われて部活なんて見に行けない先生がいっぱいいましたが、今では試験がない日と同じです。

白土先生 採点中に「あーー!」とか言う先生がいなくなりましたね(笑)。
高橋教頭 それはあるね。スマート採点って感じです。国語や英語と比べると、数学は紙での手採点でも比較的時間がかからない教科ですが、それでも時間が本当に有効に使えるようになり、ありがたいなと思います。採点のための残業時間は圧倒的に減りましたし、校務分掌や部活動指導、クラス指導等に割ける時間がとても多くなりました。

デジタル採点の強みを最大限に活用

各教科で使っていただいている中で、何か特徴的な使い方はありますか?

関山先生 数学ではなかなか難しいですが、○×やアイウエなどの記号問題の自動採点を導入している教科はありますね。「どうやって設定するの?」と教員から質問されることも多いです。

高橋教頭 正直言って紙の採点って小さくて辛いんですよね。生徒によって本当に細かく書くんです。数学だと例えばXの2乗とか、そういう字って本当に見づらいんです。デジタルだと、自分の好みに合わせて大きくできますので、そういった面は本当に強いですよね。圧倒的に便利でありがたいです。虫眼鏡で見て……ということがなくなるので。

白土先生 国語や地歴公民などの時間がかかるものでも、特に記号問題は劇的に早くなったと聞いています。あとは集計作業ですね。配点や集計の不整合などのミスがなくなったということは、良かったと感想をもらっています。

高橋教頭 記述問題は、最初に模範解答を決めていても、採点してみないと基準が明確に決まっていかないんですよね。そうすると従来のやり方だと、何回も何回も訂正して、答案そのものが訂正の繰り返しになってしまう。YouMark Personal だと、デジタルなので消せますからね。訂正を繰り返しても、最終的な答案が綺麗に仕上がるところが非常に良いという意見もありました。

白土先生 あとあれもいいですよね、数学のここまでという途中点。

高橋教頭 途中点が無制限に、何点でもつけられるのは非常に良いですよね。採点の基準も決めやすいです。

紙の採点では必要ない、デジタル上での設定の部分をハードルに感じる学校様もあります。

関山先生 たしかに質問はいっぱい集まりますけど、教えればいろいろできるようになっていくというか。

白土先生 今は問題を作った後にYouMark Personal上でテストの枠の設定までできる先生が多数出てきたので、だいぶ馴染んできたかなと思います。

高橋教頭 2年間やると、自信が持てますよね。

返却時のトラブルも減った

先述の通り、貴校ではClassiと連携させてデジタル上で答案を返却されています。デジタル返却への抵抗感はありませんでしたか?

関山先生 多少はあったかと思います。違う生徒に送ってしまったらどうしようとか。あとは、全教科で一気に紙からデジタルに変えたので、そういう意味では抵抗があったのかなと思います。

高橋教頭 いきなり定期考査でデジタル返却っていうのは難しいかなと思ったので、その前に普段の小テストでデジタル返却できるように、どうぞ使ってくださいという形で試してみました。自分たちだけではなく、学校全体に周知して。実際に活用している先生もいました。

デジタル返却を導入してみて、効果はいかがでしたか?

高橋教頭 答案返却の日に、欠席や部活動の公欠でいない生徒が結構いるんですよね。そうすると、後から答案を渡した渡してないっていうちょっとしたトラブルになるケースがあったんですが、デジタル返却だとそういうことがない。全員返しちゃうわけですから。そういったトラブルが起こらなくなったのは良かったです。

採点ミスの修正について伺います。デジタル返却を使うようになって、紙での返却との違いはありましたか?

白土先生 そもそも採点ミスが劇的に減っているので、修正もほとんどなくなりました。修正する際も、今までは生徒の答案に○×をつけ直して、点数を書き直して、手元にそれを控えて、原簿を直して……という作業があったんですけど、今ではYouMarkが原簿みたいなものなので、そこで採点を修正するだけで生徒の答案にもリアルタイムに反映される。データの所在がわかりやすくなりました。

関山先生 今までは授業の時間割の中でそれぞれの教科の答案を返却していたんですが、今年度からは一斉返却という形で、日にちと時間を決めて、そのタイミングで全教科分の答案を一斉に返却するようにしています。もし何か修正があれば、持ってきてねという形で。先生の採点する時間も取れて、だいぶ余裕ができました。これもデジタル採点を導入したからこそできた取り組みですね。

高橋教頭 本校は50 クラスあるんですよ。50クラス分の答案を何時間かの間に全科目返すっていうのは、他の学校でもあるんでしょうか(笑)。なかなか難しい試みだと思いますけど、結構うまくいっています。

デジタル採点やデジタル返却を進める中でのトラブルや、その際の佑人社の対応についてはどうですか?

白土先生 一斉返却のときにアクセスがしづらくなったことがありました。原因がわからず、佑人社さんに相談させてもらいましたが、すぐに回答をもらえて、次の考査返却への対策を打つことができました。 他にも数回電話しましたが、いずれもすぐに対応してもらいました。いつも非常に素早い対応で、相談にも明快な返答をいただいて、本校がどのようにデジタル採点やデジタル返却を運用していったらいいかの指針をいただいています。

デジタル採点やデジタル返却が学校のPR にもなっている

YouMark Personal の導入から2年近く経ちました。デジタル採点やデジタル返却は当たり前になってきましたか?

高橋教頭 完全に当たり前になりました。もう紙での採点には戻れないですね。なくてはならないツールになっています。学校全体でやっているので、使わないと学校の業務ができないということになります。教員は全員使っていますよ。本校は全国でもかなり学校情報を積極的に発信している学校なんです。授業、部活動、学校行事など、学校の様々な情報をほぼ毎日動画で配信していて、SNS投稿もさかんです。教育DXを推進するという意味で、このデジタル採点も学校の一つのPR になっています。もちろんデジタル採点についても、動画を作って発信しています。

その動画、拝見しました。YouTubeに上がっていますよね。

高橋教頭 動画は毎日作っています。かなりさかんに発信してきたつもりです。Instagram も私が投稿しています。フォロワー数もおかげさまで1 万5 千人くらいまで増えてきました。ぜひフォローしてください。

YouMark Personalへのご要望や佑人社に期待することはありますか?

白土先生 いろいろあるんですが……。一つは原本PDFの書き出しができると嬉しいですね。アップロードした後に、誤って手元にある原本PDFを消してしまう先生もいるので。あとは、1問ずつ採点する中でも、一人の生徒の答案全体を見たいことも結構多いです。答案を全画面でプレビューできる機能は助かっていますが、それがもう少し高速化するといいなと思います。他にも……実は、インタビュー後に伝えようと思って紙に書いてきたんです。

ありがとうございます。原本PDFは、実はアップロードした画像一覧のページでダウンロードができます。

関山先生 新任の先生に対してのデジタル採点のやり方の研修について、参考になる動画を作っていただけたらありがたいですね。自分たちでも作ろうと思えば作れますが、やっぱりプロに作ってもらえると。

白土先生 既に佑人社さんが上げられている動画も参考にしていますよ。

高橋教頭 現状でも十分便利なので、今ここでっていうのはないですね。学校のテストのあり方もいずれはCBT化していくと思うので、本校としても何か考えていかないと、というのはあります。

最後に、YouMark Personal の導入を検討されている学校にメッセージをお願いします。

高橋教頭 YouMark Personal は、学校の業務を劇的に変えるものです。様々な業務が本当に能率良くできるようになりました。

関山先生 慣れるまでは少し時間がかかるかもしれないですが、慣れてしまえば本当に早くなります。時間短縮につながるシステムです。

白土先生 採点業務に特化しているので、導入して間違いはないと思いますよ。ぜひ検討してみてください。

※インタビュー終了後、白土先生からたくさんのご要望をいただきました。佑人社でも課題に挙がっていることや、今後少しずつ改善していくことをお伝えしました。

実際に活用されている先生方にもインタビューしました!

実際にYouMark Personal を活用されている数学科と家庭科の先生方にもお話を伺いました。部活動指導との両立やデジタル採点ならではの活用方法など、現場の先生方の生の声が聞けました!(先生方の担当部活動は取材当時のものです)

●白井先生(数学科 / 男子バレーボール部顧問)

デジタル採点を導入して良かったことはありますか?

白井先生 紙の採点だと作業スペースが必要ですし、一度採点を始めたらきりの良いところまでやり切ってしまわないといけなかったのですが、今は隙間時間を活用して、朝の5分で採点できます。

具体的に活用している機能を教えてください。

白井先生 進学クラス向けに毎朝確認テストを実施しているのですが、元々は5~10問ほどだったんです。デジタル採点を導入したことで採点が早くなったので、問題数を増やすことができました。選択問題をひたすらチェックする先生を決めるなどして、振り分けの機能も活用しています。問題数が少ないと、投げやりで運まかせな生徒も多かったのですが、問題数が増えて範囲も広がったことで、より勉強する生徒が増えました。英検などの外部試験でも、実力を出せる生徒が増えたと感じています。

●福原先生(家庭科 / 手芸・クッキング部顧問)

デジタル採点を導入して良かったことはありますか?

考査ごとに200枚くらいの答案を一人で採点しているんですが、枚数が多くなればなるほど、デジタル採点の効果を実感します。枚数が多くなると、どうしても採点が大変になるので、採点しやすい記号選択の問題ばかりにしたくなりますが、やっぱり思考力を問う問題も出したいんですよね。デジタル採点にしてからは、採点の訂正もしやすいので、思考力を問う問題も出題できています。

具体的に活用している機能を教えてください。

福原先生 採点のための設定がおっくうだったんですが、「コピー機能」というのがあるのを知り、今ではそれを活用しています。考査のたびに1から設定することが減り、便利です。

花咲徳栄高等学校

花咲徳栄高等学校

埼玉県加須市にある私立高等学校。 「今日学べ」という校訓のもと、生徒が互いに協力しながら調べ学習やディスカッションを行うアクティブラーニングを取り入れている。 運動部・文化部合わせて45の部活動・同好会があり、硬式野球部が第99回全国高等学校野球選手権大会(2017 年)で優勝、第98回選抜高等学校野球大会(2026 年)ではベスト8に入るなど、多くの生徒が部活動に励んでいる。

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