事例紹介[お客様の声] CASE STUDY

採点の現場をよくわかっている人が作っているシステムだと思った

広尾学園 中学校 高等学校

April.2018

2018年度の中学・高校の入学試験の採点業務にデジタル採点システム「YouMark」をご導入いただきました。「YouMark」の導入を推進いただき、すべての業務を統括された、教務部統括部長の石田敦先生に、「YouMark」導入の経緯、導入の効果、今後の課題についてお話を伺いました。

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採点の現場をよくわかっている人が作っているシステムだと思った

最初に石田先生にご紹介に伺ったのは昨年の7月でしたが、それまではこういうシステムがあるのをご存知でしたか?

石田先生生徒が受験する大規模な模試の返却答案などを見て、何かそういうシステムがあるんだろうなとは想像していましたが、様々な制約がある中高の入試現場で役立つものだとは、お話いただくまではほとんど考えていませんでしたね。
ただ、最初にご紹介いただいたときからこれは良いなと感じました。

その後、トライアルを実施したあとに10月に改めて伺いました。そのときは先生方がたくさんいらっしゃる中でご説明をさせていただきましたが、反対意見などは出ませんでしたか?

事前に私と教科責任者とで説明を聞いた時に、「これは現場のことをよく理解して作られていて良いね」という話が出たことを覚えています。学校に対してICT関連のツールの話は比較的頻繁にあるのですが、中には実際の現場に即しておらず、導入が難しいものが多いのも事実です。その後、多くの先生の前で説明して頂いた際には、主に論述問題の採点について懐疑的な意見や疑問・質問が出ましたが、それらに対して一つひとつ的確に回答して頂いたことで同意を得られたと思っています。

ネットワーク経由で使えることと多くの実績・低コストが導入のポイント

その中で「YouMark」を最終的に選んでいただいたポイントはどこでしたか?

採用にあたっては他社のシステムも数社比較検討しました。その中でもYouMarkが優れていたことのひとつは、アクセスが管理されたネットワークを介して運用できるということです。
入試の限られた時間の中で採点を行うためには、USBメモリ等で情報を交換していては間に合わなくなってしまいますし、セキュリティ上の問題もあります。そして費用面も魅力的でした。初年度はパッケージ(出張サポート等)の金額がかかるとしても、2年目以降のことまで考えれば非常に安いですからね。
最後に、学内で同意を得るためには既にたくさんの導入実績があったのも大きかったです。様々な条件を考慮すると、他のサービスと比較しての優位性は明らかでした。

ご採用にあたって不安に思うところはなかったですか?

タイミング的に事前の準備が間に合うかということと、トラブルなく時間内にやれるかどうかは不安でした。
10月に学内の定期試験のデータを用いてトライアルを行いましたが、先生方もなかなか細部までは入試と同じようにはやれない面がありましたので。幸いなことに本校は12月に国際生入試があり、2月の入試に比べて規模が小さいことや時間的な制約が緩いことから、ここから本格的に実施しました。ここで問題なくやれたことで不安も減りました。
また、そこでの経験を2月の入試に生かせました。アクセスが集中することによる無線LAN環境についての不安もありましたが、普段の授業での使用実績があったことから、ある程度うまくいくだろうという目論見は立っていました。

心配だった記述問題の採点も実際にやってみたら杞憂だった

その後、2月の入試本番を迎えるわけですが、実際使ってみての印象はいかがですか?

とにかく良かったのひとことですね。先生方からもこれは良いねという声が私のところにたくさん届きました。客観式問題の採点がとにかく速い。そして紙を回して採点する訳ではないのでバタバタして現場が混乱することもありませんでした。
そして得点計算、データ入力がいらなくなる。とにかく手間が少なくなりました。当初大丈夫かどうかという声があった記述・論述問題も、「実際にやってみたら大丈夫だったという意見が多い」と聞いていましたが、実際そのとおりでしたね。先生方も本当に採点現場のことをよく理解して設計されていると感心していました。

正確性の向上、スピードアップ、進捗管理の容易さ、正答率瞬時集計がメリット

大きくメリットを感じられたのはどういうところですか?

まずは正確性が増すこと。これまでも採点ミスを防ぐための多重チェックはしていましたが、全体の時間を削減しつつも確認回数を増やすことができました。
また、一度採点した答案を見ての複数回採点はどうしても最初の採点結果に引きずられてしまう(先入観がはたらいてしまう)のに対して、YouMarkは2回目、3回目の採点であっても真っ白な状態で採点しますから独立性が高まり、結果的にミスが減ります。次のメリットはスピードアップです。先生方の負担を大幅に軽減できました。さらに採点の進捗がビジュアルで管理できるのは立場的に助かりました。限られた時間の中で採点を行う都合上、いつ終わるかの予測が立つことは非常に大切です。紙でやっている時は本当にわかりにくく、採点をしている教科担当であっても正確には把握できておらず、感覚頼みの面がありました。
最後に、これが最大のメリットかもしれませんが、正答率がすぐに出せることです。これまでも採点が終わってから一枚一枚手作業で集計してデータを取っていました。全ての入試回の全ての教科の全ての答案の全ての問題の正答率を数えることは膨大な作業量ですが、YouMarkなら採点が終わった瞬間に正確なデータが出せる。これは大きいですね。

入試問題が機能しているかどうかは正答率分析でわかる

正答率が出せることはどんなメリットがありますか?

入試問題がしっかりと機能しているかどうかは、合格者と不合格者の正答率の差を見ることで分析できます。平均点が 同じ試験だったとしても、全ての問題の正答率が同じだった場合と、様々な正答率の問題がバランスよく配置されている場合とでは、その試験の「分解能」は全く異なります。学校として合格者・入学者に求めたい学力があるかどうかを見極められる作問だったかどうかを知るためには正答率が重要です。今年は労力をかけずにとても正確なデータを得ることができましたから、しっかりと分析を行って次年度の作問に生かしたいと思っています。入試問題の質を向上させるためには、感覚ではなく正確なデータが必要ですし、教科担当(作問担当)と話す際にも説得力が生まれます。

学校の現場で我々が持っているノウハウが活きると思っていませんでしたが、どうすれば上手く採点できるか先生方も非常に謙虚に聞いてこられたのが印象的でした。

学校の校風としても新しいものを取り入れていこうという意識が高いことがあると思います。
学校が15年くらい前に時代の先端を行くような教育をやっていこうと大きく変わったので、若い力でやってきたところがあるんですよね。変わらなきゃいけないという学校の雰囲気があることが、今回のことが上手くいった一因でもあると思いますね。とは言っても比較的ベテランの先生が多い教科からも「これは良いね」という声がたくさんありました。記述が多い他の教科も同様でしたね。

アカウントの権限をもっと細かく設定できることが今後の要望

実際運用してみての課題・要望はありますか?

非常に良いシステムなので、すぐに多くの学校で採用されると思うんですよね。そうなるとサポートのマンパワーが足りなくなるのではという懸念はあります。今回も2/1と2/2はサポートに来てもらっていたので、安心感はありました。ただ、2/5は来てもらわないことにしたんですよね。自分たちで解決できないトラブルがあったときに、今回はすぐに電話で対応してもらえたので助かりましたが、今後も大丈夫かという不安はあります。そのあたりが課題でしょうか。(佑人社では、社内に電話サポート要員を十分に用意するなど、ご採用いただいた学校にご迷惑をかけない体制を作っていくことをお約束しました。)
 また、2種類の権限(管理者と採点者)のアカウントしかないのは少し気になります。情報管理と利便性という相反する目的のために、もう少し中間の権限のアカウントがあると運用がしやすいなと感じました。個人ごと、グループごとにやれることやれないことを設定できると非常に良いですね。ここは改善を期待したいですね。

広尾学園 中学校 高等学校

広尾学園 中学校 高等学校

東京都港区南麻布にある私立の中高一貫校。
2007年に順心女子中学校・高等学校から現在の名称に改称し共学化。共学化とともにインターナショナルコースを設置するなど、その後も本格的な進学校への改革を進め続けており、各方面から今最も注目を集めている学校のひとつである。

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